それでは、
$\displaystyle{f(x)=x^2}$の、
$\displaystyle{x=1}$での、接線の傾きを求めてみましょう。
このときの接線は、以下の緑の直線になると思います。
ちょっと見にくいとは思いますが(申し訳ない。。。m(_ _)mペコリ)
$\displaystyle{x=1}$で緑の直線が赤の曲線に接していると思います。
さて、緑色の直線の傾きを求めたいわけですが・・・
ところで、傾きの求め方は覚えていますか?
です。
この接線の傾きを求めるにはどうしたらよいでしょうか?
それには、まず以下のグラフを考えましょう。
この場合、青色の直線は、接線とは大きく異なっています。
曲線と、2つの点で交わっているため、接線ではありません。
それでもおかまいなしに、この接線ではない直線の傾きを求めることにしましょうか。
グラフに書いてあるように、
この2つの点の間のx方向の距離を
$\displaystyle{h}$とします。
そうすると、2つの点のy方向の距離は
$\displaystyle{f(1+h)-f(1)}$
つまり、
$\displaystyle{(1+h)^2-1}$
となります。
よって、この青色の直線の傾きは、
$\displaystyle{\frac{(1+h)^2-1}{h}}$
となります。
ってこの青色の直線は接線じゃないから、求めても意味がないだろ。。。
もしそう思ったら、この2点の交点の距離、つまりhをどんどん小さくしてみましょう。
以下のグラフを見てください。
このように、2つの交点の距離、つまりhをどんどん0に近づけたら、接線に近づいていくことが分かりませんか?
そう、接線の傾きを求めるのに「極限値」を用いれば、よさそうです。
$\displaystyle{f(x)=x^2}$の、
$\displaystyle{x=1}$での、接線の傾きは、
極限値を使うと、
$\displaystyle{\lim_{h{\rightarrow}0}\frac{(1+h)^2-1}{h}}$となります。
この極限値を解くと、
$\displaystyle{=\lim_{h{\rightarrow}0}\frac{h^2+2h+1-1}{h}=\lim_{h{\rightarrow}0}\frac{h^2+2h}{h}=\lim_{h{\rightarrow}0}(h+2)=2}$
となり、この接線の傾きは2であることが分かりました。