像は分かりましたか?
像とは、対応先のことです。
そこで、今度は
逆像のことを考えましょう。
像が「対応先」だとすれば、逆像は「対応元」のことです。
もう一回この図を用意します。

この図では、aの逆像は{1,3,4}です。なぜなら、aは1と3と4から対応されているからです。
このように、逆像とは像の逆関係にあります。
また、cの逆像は{2,5}であることは分かりますよね?
$\displaystyle{f}$が
$\displaystyle{\mathbb{A}}$から
$\displaystyle{\mathbb{B}}$への写像のとき、
その逆像(
$\displaystyle{\mathbb{A}}$の部分集合に移す)は、
$\displaystyle{f^{-1}(x)}$
のように、-1をつけると、その写像の逆像を表すことになります。
例えば、aの逆像は、
$\displaystyle{f^{-1}(a)=\{1,3,4\}}$
となります。
また
$\displaystyle{\mathbb{B}'\subset\mathbb{B}}$として、
$\displaystyle{f^{-1}(\mathbb{B}')=\{a\in\mathbb{A}|f(a)\in\mathbb{B}'\}}$
というように記述することもできます。
もし、
$\displaystyle{\mathbb{B}'=\{a,c\}}$
としたら、
$\displaystyle{f^{-1}(\mathbb{B}')=\{1,2,3,4,5\}=\mathbb{A}}$
となることが分かると思います。