そもそも「数」とは、一体なんのために作られたのでしょうか?
数学といったら「計算」や「数字」を思い浮かべる人も多いかと思いますが、
商業取引ではお金の計算や、古代エジプトでは農業などのための測量技術などで、数字が必要になりました。
そう、数字は「大きさ」を表すものです。
ていうか、数は大きさだけしか表現することができません。
大きさだけしか表すことのできない表す数字に対して、
「大きさ」と「方向」の二つを表すことのできる、
いわば「数」の拡張みたいなものを考えようと思いました。
それがベクトルです!!
普通数は1,2,3,・・・みたいな数字で表しますが、
しかし、ベクトルは「大きさ」と「方向」を表現しますので、
普通、以下のような矢印で表されます。
矢印の長さが
ベクトルの大きさを表し、
矢印の向きが
ベクトルの方向を表しています。
このように、大きさと方向の両方を表すものを
ベクトルといいます。
ベクトルに対して大きさだけを表すもの(例えば、普通の数のこと)を、
スカラーといいます。