全射と単射は覚えてますか?
もし忘れてしまった方は、こちらをご覧くださいm(_ _)m→
全射と単射
・・・さて、全射と単射はよろしいですね?
全射でも単射でもある写像のことを
全単射と言います。
また、
上への一対一の写像とも言います。
さて、以下の写像の例も全単射になります。
見て分かる通り、これは単射なため、終域、つまり
$\displaystyle{\mathbb{B}}$の元は全て一つの逆像しか持ちません。
また、全射なため、終域の全ての元には絶対に逆像を持ちます。
これらのことをまとめると、全単射のとき「終域の全ての元は、必ずただ一つだけの逆像を持つ」ということが分かると思います。
つまり、全単射のときは逆像も写像となってしまいます!!
この場合、このようになると思いますよ♪
このように写像の逆像をとって、新たに作った写像のことを
逆写像といいます。
逆写像となるには、元の写像が全単射であることが必要です!!
もし元の写像が全射でなかった場合、終域に逆像のないものが存在してしまいます。これは「写像は全ての始域の元にはただ一つの対応が存在する」という定義に反します。
また、元の写像が単射でなかった場合には、終域の逆像が複数存在してしまうことがあるため、これも写像の定義に反します。