$\displaystyle{\mathbb{A}=\{1,2,3,4,5\}}$
$\displaystyle{\mathbb{B}=\{a,b,c,d\}}$
があり、それが以下のように対応づけされているとします。
この図を見て分かるように、5はdに対応されていますが、
中には1や3のように、対応先が複数あるものもあります。
また、2や4には何も対応されていません。
しかし、対応というものは、このようなものでも実は許されます。
それでは、次の対応を見てみましょう。
今度は、全ての
$\displaystyle{\mathbb{A}}$の元は、
それぞれただ一つだけの
$\displaystyle{\mathbb{B}}$の元に対応されています。
前の対応の例みたいに、対応先が複数あるとか、対応先のない元があるとかいうものはありません。
このように、各始域の元に対応先が絶対に1つだけ存在し、対応先のないものが存在しないような関係のことを
写像といいます。
写像はとても重要なので、是非覚えておきましょう。
関数は写像の一種です。
例えば、
$\displaystyle{f(x)=x^2}$
のような具体的な例を出してみると、関数とは始域が実数で終域も実数である写像、つまり
$\displaystyle{f:\mathbb{R}\rightarrow\mathbb{R}}$
と考えることができませんか?
特に始域、終域が複素数であるもの、
$\displaystyle{f:\mathbb{C}\rightarrow\mathbb{C}}$
は
複素関数と呼ばれます。
また、
$\displaystyle{f(x,y)=x^2+y^2}$のような2変数関数も、
$\displaystyle{f:\mathbb{R}\times\mathbb{R}\rightarrow\mathbb{R}}$
と考えれば、写像になることが分かると思います。
と考えれば、写像になることが分かると思います。