*Microsoft Windows [#q0af3dfa] Microsoft Windows に OCaml をインストールする場合、 本家サイトに用意されているバイナリ版を 以下からダウンロードして利用する. http://caml.inria.fr/download.en.html OCaml の Windows バイナリ版には 3 種類あり、環境に合わせて選択する必要があります。 本家の配布サイトにおいても説明されていますが、それぞれのビルドの特徴を表にまとめ ておきます。 ||Native MS | Native MinGW | Cygwin | |追加で必要な環境 | Microsoft Visual Studio | Cygwin | Cygwin | |実行速度 | 70% | 100% | 100% | |デバッガ | × | × | ○ | |Unixライブラリ | 一部未対応 | 一部未対応 | 全対応| |Graphicsライブラリ | ○ | ○ | ×| |バイナリの依存 | なし | Cygwin,MinGW | Cygwin | ** MSVC版バイナリ [#p941e081] Cygwinに慣れていない方は、まずはこのバイナリを使うといいと思います。 ダウンロードしたファイルをダブルクリックして、インストーラーの指示に従っていくと インストールできます。 このバイナリの特徴を以下に挙げます。 - ネイティブコードを生成する場合 Microsoft Visual C が必要 - Microsoft Visual C があれば,特別なDLLを必要としない単体の Windows 用実行形式のプログラムを作成できる - Unix 向けの一部の関数が使用できない ** MinGW版バイナリ [#vac327e1] ダウンロードしたファイルをダブルクリックして、インストーラーの指示に従っていくと インストールできます。 このバイナリの特徴を以下に挙げます。 -生成したネイティブコードがCygwinのDLLに依存する -グラフィック描画機能はMinGWに依存する **Cygwin上でのインストール [#odaf16ef] ソースをダウンロードし Cygwin 上でコンパイル・インストールする方法です。 コンパイル・インストールの方法は、Unixへのインストールの節を参照して下さい。 この場合の特徴を以下に挙げます。 -Unixライブラリをフルに活用できる -ステップ実行デバッグができる -Graphicsライブラリがサポートされていない *Mac OS X へのインストール [#je2ecd76] Mac OS X へのインストール方法は2種類あります。一つはバイナリパッケージから インストールする方法、もう一つはソースパッケージからコンパイルしてインストー ルする方法です。バイナリパッケージからのインストールは簡単ですが、PowerPC 用のバイナリしか用意されていません。Intel CPU上のシステムにインストール する場合、ソースパッケージからコンパイルしてインストールする必要があります。 各プラットフォームに合わせてインストールして下さい。 どちらの方法でも実行コードはデフォルトでは /usr/local/binディレクトリにイ ンストールされます。 **バイナリ [#sc60407e] http://caml.inria.fr/download.en.html から最新のバイナリパッケージをダウンロード し、ダブルクリックするなどしてマウントして表れるパッケージファイル(.pkg) をダブル クリックしてインストーラを起動します。インストーラの指示に従ってインストールでき ます。 **コンパイルしてインストール [#k548d3e2] Mac OS X で OCaml をコンパイルする場合 XCode がインストールされている必要がありま す. http://caml.inria.fr/download.en.html から最新のソースパッケージをダウンロードし, 解凍して表れるディレクトリに移動し,以下の手順でコンパイル・インストールを行いま す。 コンパイルします。 $ ./configure $ make world $ make opt 管理者になってインストールします。 $ su # make install * Unix/Linux系OS [#w0f94d51] 基本的にソース tarball からコンパイルしてインストールします。 もしパッケージシステムを利用する場合は、最新のバージョンかどうかを確認して から利用して下さい。最新のバージョンでない場合は、バージョン番号の最 後の桁が、その前の桁の最後のリリース番号である事を確認しましょう。 (例えば、3.08系なら3.08.4が最後のリリース。) http://caml.inria.fr/download.en.html からtarball をダウンロードし,展開して現れる ディレクトリに移動し,以下の手順でコンパイル・インストールを行います. $ ./configure $ make world $ make opt $ su # make install * FreeBSD [#j732a37b] FreeBSD 6.1の場合には、makeが通るのにmake installで失敗するという現象が 確認されています。Makefileの依存関係を修正すれば直るらしい(少なくとも本家のバグ DBにはそう書いてあった)のですが、私の実験では直りませんでした。インストールに失 敗する部分を無視して手動でコピーすれば、無事インストールは出来ますが、面倒の一言 なのでpackageでインストールしてしまう事をお薦めします。(ただし、執筆時点でports packageはversion3.09.0しか提供していません。)